長芋ながいも
将軍家への献上品を大名行列と思い込み、土下座をする話。
あらすじ
江戸っ子の二人連れが、西新井の大師へお参りしようと千住の先まで歩いて来ると、行く手から「下にいろ、下にいろ」という声が聞こえて来ます。
通りかかった者に土下座をするものだと教えられ、二人は慌てて道端で頭を下げますが、そうしているうちに行列は通り過ぎてしまいました。
大名の行列にしては供の人数が少ないと不審に思い、そばの者に尋ねてみると、将軍家へ献上される長芋を運ぶ長持だったとわかりました。
「なんでえ、芋かい。馬鹿らしいじゃねえか」と言う相方に、もう一人がこう答えました。「いやあ、仕方がねえよ。長い物には巻かれろだ」
成立と背景
本編に入る前のまくらとして演じられることの多い、短い噺です。落語家の林家正蔵が高座にかけていました。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

