みょうばんみょうばん
別題: みょうばん丁稚、今晩
みょうばんを買いに行った小僧が、名を取り違えて手ぶらで帰る話。
あらすじ
旦那が小僧の定吉に、薬屋へ行って明礬を買ってくるよう言いつけました。定吉は出かけましたが、まもなく「ありませんでした」と手ぶらで帰ってきます。
旦那は、そんなはずはないと言い、定吉に何と言って買いに行ったのか問いただしました。定吉は「今晩をくださいと言いました」と答えます。
旦那は、今晩などという品物があるものかと、明礬だと言い直させました。定吉は納得したふうで、薬屋も意地が悪いと言い出します。
旦那がわけを尋ねると、定吉はこう答えました。「一と晩違いで売らなかった」
成立と背景
前座がよく演じるまくらばなしです。現在の春風亭柳橋が、噺家になって最初に覚えたはなしがこれだといわれています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

