虫捕りむしとり
別題: イギリス捕り、イギリス、アメリカ
虫と道具の名を、言葉遊びで言い換える短い話。
あらすじ
虫捕りの道具を手に、出かけようとしている男がいました。そこへ通りがかった知り合いが、こう声をかけました。「何を捕りに行くのや」
男はこう答えました。「イギリス(キリギリス)を捕りに行くのや」知り合いは、それを何を使って捕るつもりなのかと、重ねて尋ねてきます。
男は同じ調子で、こう答えました。「アメ(飴)リカ」
成立と背景
このはなし単独ではごく短い内容ですが、「商売根問」のサゲの一つとして使われるため取り上げられています。戦時中には五代目松鶴が「商売根問」に続けて演じ、好評を得ました。かつて大阪の子供たちがキリギリスを捕るのに飴を使っていたことにちなんでいますが、その習わしがわからなくなった現在では意味が伝わりにくくなっています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

