虫所むしどころ
句にちなんだ蒸し湯を勧められた男が、効き目を疑う短い話。
あらすじ
どこか温泉へ湯治に出かけたいものの、いったいどこへ行けばよいか決めかねて迷っている男のところへ、一人の友人がやって来ました。
友人は、小西来山の句に「今宮は虫どころなりつんぼなり」という一句があるから、それにあやかって今宮の蒸し湯にしてはどうかと勧めました。
男は「なるほど、虫どころで蒸し湯か。今宮の蒸し湯はそないによう効くか」と尋ねました。友人はこう答えました。「さあ、虫どころなりつんぼなりというよって、きかんやろ」
成立と背景
サゲは、効き目があるという意味の「効く」と、耳で聞くという意味の「聞く」という、同じ読みの二つの言葉をかけたものです。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

