水掛問答みずかけもんどう
次々に姿を変えて相手を封じ合う、言葉の問答の話。
あらすじ
若者たちが集まり、次々に姿を変えて相手をやり込め合う問答を始めました。一人が「われ、竜となって汝を取り巻くときはいかに」と仕掛けます。
相手は「汝、竜となってわれを取り巻くときは、われまた火となってこれを焼く」と応じました。さらに「われまた水となってこれを消す」「われまた堤となってこれを防ぐ」と、姿を変える言葉の応酬が続きます。
問答はその後も、猪、狩人、名主、狐、代官、地頭、天道、日食、百万遍のろうそくと、次々に相手を上回る存在へと姿を変えながら続いていきました。
話はやがて、風、壁、鼠、猫というところまで進みます。一人が「汝、猫となるときには、そそっかしいおさんどんとなって、猫を踏み殺す」と仕掛けました。
相手はすかさずこう切り返しました。「汝、おさんどんとなるときには、われまた権助となって夜這いに行く」
成立と背景
俗に「回り落ち」と呼ばれる型のはなしの一つで、「蒟蒻問答」のまくらとして使われることがあります。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

