菊石息子みっちゃむすこ
あばたの息子が呼ばれた先で、思わぬ役目を頼まれる話。
あらすじ
あばたのある息子が、下女を連れた年頃の女性から声をかけられ、ぜひ自宅へ来てほしいと頼まれました。息子は願ってもないことと喜んで出かけていきます。
息子は座敷に通され、さまざまな料理でもてなしを受けました。話があると言われ、いよいよ婿にと望まれるのではとそわそわしていると、女性から子供に会ってほしいと言われます。
息子が子供のそばに寄ると、女性は息子の頬を指さしながら子供にこう言い聞かせました。「植え疱瘡せなんだら、こないなりまっせ」
成立と背景
上方に伝わるはなしです。原話は露の五郎兵衛作、元禄四年刊『軽口露がはなし』巻二所収の「疱瘡の善性」で、そちらのサゲは「お掻きなさるるとひとしく、あの人の顔のように菊石ができます」となっています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

