菊石妾みっちゃでかけ
妾の暮らしぶりを尋ねる本妻に、小僧が調子よく答えていく話。
あらすじ
本妻と妾を両方持つ旦那に仕える小僧が、本妻から呼ばれました。妾宅は物持ちだと聞くが、着物や髪飾りをたくさん持っているのだろうと尋ねられます。
小僧は「かんざしはみな純金で、お召や結城の着物が二十五枚、羽織が三十六枚、帯が二十八本……」と、次々に数え上げていきました。
本妻が自分とどちらが多く持っているか尋ねると、小僧は本妻のほうが多いと答えます。続けて、妾と自分のどちらが美人か尋ねられても、小僧は本妻のほうがきれいだと答えました。
本妻はさらに、妾には菊石があるそうだが自分とどちらが多いかと尋ねます。小僧はここでもいつも通り、深く考えずにこう答えてしまいました。「そりゃ本妻ですから、あなたのほうが多いです」
成立と背景
上方に伝わるはなしで、「当たり前や、わては本妻やもの」とサゲることもあります。東京ではまくらばなしとして演じられていました。上方では、あばたをみっちゃ、めかけをてかけと呼びならわしています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

