落語の演目

まわり猫まわりねこ

滑稽噺江戸の小噺が原話名前

猫の名前をより強いものへと次々に付け替え、元に戻る話。

あらすじ

定吉がかわいい猫をもらってきたので、旦那は番頭に、名前をつけてやってほしいと頼みました。番頭が強そうな名前を提案すると、旦那はそれに決めようとします。

定吉が割って入り、それよりもっと強いものがあると言って、牛若丸の名を挙げました。旦那はなるほどと、牛若丸に決め直します。

そこへ山松が、牛若丸よりもさらに強いのは、その師にあたる鞍馬の僧正坊のほうだと言い出したので、旦那はまた名前を僧正坊に変えました。

続けて別の一人が、僧正坊よりも、天狗が羽を休めにとまる杉の木のほうがまさっていると言い出します。そこから杉、風、塀、鼠と、名前は次々に強そうなものへ変わっていきました。

鼠の次は猫が強いという話になり、一同はこう結論づけました。「そんなら、やっぱり元のネコじゃ」

成立と背景

原話は安永七年江戸板『落話花の家抄』所収の「猫」で、猫が虎、竜、雲、風、塀、鼠と姿を変えて元の猫に戻る型でした。この噺ではそれを牛若丸や鞍馬の僧正坊などに置き換えています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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