狂歌合せきょうかあわせ
秀吉の前で大きな狂歌・小さな狂歌を競い、曽呂利新左衛門が加わる話。
あらすじ
秀吉が家臣たちに“大きな狂歌”を詠ませ、勝った者には黄金を与えると言い出しました。片桐且元、福島正則、加藤清正、曽呂利新左衛門が詠み、新左衛門の歌が一番の出来だと決まりかけます。
そこへ細川幽斎が進み出て、天と地を丸めて団子にして呑み込む人物を風が吹き飛ばすという意味の歌を詠み、新左衛門から勝ちをさらいました。秀吉は新左衛門が根に持たないかと気にかけます。
秀吉は今度は“小さな狂歌”を詠んだ者に印籠を与えると言い出しました。新左衛門がすぐさま詠んで褒美をもらいかけますが、また幽斎が浮き島の砂を拾って砕くという趣向の歌を詠み、勝ちをさらってしまいます。
悔しくなった新左衛門は幽斎に狂歌の勝負を挑み、「火事が凍って冷たい」「四角と丸で長さと短さが違う」などと難題を投げかけますが、幽斎はそのたびにうまく歌をつけて切り返しました。
決着がつかないまま秀吉が退出しようとしたとき、新左衛門がおならをしてしまいます。秀吉が新左衛門の頭を打つと、こらえきれずまたひとつ出てしまいました。
秀吉に即興で歌にせよと命じられた新左衛門は詠みます。「おならして国二カ国を得たりけり 頭はりまに尻がびっちゅう」。秀吉は上機嫌で応じました。「そのほうに備中播磨二カ国のうちで二千石とらせるであろう」
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

