落語の演目

熊の皮くまのかわ

滑稽噺女房医者

女房に言われたとおり礼を述べに行った男が、口上の続きで恥をかく話。

あらすじ

女房の尻に敷かれてばかりいる、少し頼りない男がいました。仕事から帰ると、水を汲め、米を研げとこき使われ、文句を言います。

女房は「横丁のお医者様からお赤飯をいただいたから、それを食べさせてあげる。そのかわり、先にお礼を言ってきておくれ」と頼み、長い口上を教え込みました。

男はつっかえながらも医者の家でどうにか礼を述べます。医者は、出入りの屋敷でお姫様の病を治した礼に熊の皮をもらい、近所に赤飯を配ったのだと明かしました。

「これはいったい何にするんです」と聞かれた医者は「敷皮だな」「つまり尻に敷くものだ」と答えます。

それを聞いた男は、教えられたとおりの口上をそのまま口にしてしまいました。「あっ、女房もよろしく申しました」

成立と背景

出かける前に女房から、忘れそうになったらすねの毛を引っぱって思い出せと言われ、むこうで「足の毛」「女房がよろしく」と言い違えてサゲる型もあります。

原話は安永二年に江戸で出た『聞上手』に収められている「煎革」です。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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