口無しくちなし
別題: ものいう花
名を尋ねると答える花の中で、一つだけ黙っている花の話。
あらすじ
植木屋をからかいに来た男が、ものを言う花はあるかと尋ねました。植木屋は「うちの花はみんなものを言います。声をかけてごらんなさい」と応じます。
男が一つずつ名前を尋ねていくと、「おまえは」「サクラ」、「おまえは」「ウメ」、「おまえは」「キク」と、花はそのたびに答えました。
続けてもう一つの花に尋ねますが、いくら「おまえは」と呼びかけても返事がありません。
男が「植木屋、こいつものを言わんぞ」と言うと、植木屋が答えました。「そりゃくちなしや」
成立と背景
サゲは梔子(くちなし)と口無しを掛けたもので、上方では前座の稽古によく使われます。
別名を「ものいう花」ともいいます。
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- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

