落語の演目

口合按摩くちあいあんま

滑稽噺上方落語が原話按摩

言葉のはしをとらえてしゃれを返す按摩と旦那のやりとりの話。

あらすじ

五、六歳の男の子を連れた按摩が通りかかりました。旦那がその按摩を呼び止め、家に上げてもませることにします。この按摩は口合、つまりしゃれが得意で、旦那の言葉をとらえてはしゃれを返しました。

旦那が感心して前の商売を尋ねると、按摩は炭屋の息子で、店が傾いたためタドンを売っていたと明かし、旦那もしゃれで応じました。

そこへ向かいの八百屋が訪ねて来て、按摩の息子が自分の息子と遊んでいるうちに、ダイダイをひとつふところに入れてしまったと知らせます。

按摩が「おとっつぁんは貧乏でも人様の物を取ったことはないのに、なぜそんなことをする」としかると、子供は泣きながら理由を話しました。「おっかさんの仏前に供えようと思うたんや」

仏壇まで売ってしまったといういきさつを聞いた八百屋は気の毒に思い、旦那とともにいくらかのお金を包んで手渡し、母親の名を尋ねました。

按摩は「お蔵といいます。わたしが仙右衛門で、二人から一字ずつとって仙蔵とつけました」と答えます。八百屋は感心しました。「おお、それではダイダイをとるのもむりはない」按摩が受けて言いました。「へえ、見えん方かい」。

成立と背景

上方の噺で、上方落語界において圓都とともに長老格だった桂南天が得意にしていました。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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