首の仕替えくびのしかえ
別題: 首医者
女にもてる顔に取り替えてもらった男が、向きを間違える話。
あらすじ
女にもてる方法はないかと尋ねに来た喜六に、条件をいろいろ挙げて聞かせますが、喜六はそのどれにも当てはまりませんでした。
そこで、西洋帰りの医者を訪ねて、自分の首を人気者の首と交換してもらうよう勧められました。喜六が訪ねると、医者はいろいろな見本の首を紹介してくれました。
男前の首は値が張りすぎるので、結局、落語家の首と取り替えることになります。医者が「これは目のつけどころがいい」とすすめ、手術が行われました。
首のつなぎ目から息が漏れるひと騒動があったあと、喜六は満足して帰ろうとします。医者が「これこれ、約束の首代を置いていかんかい」と呼び止めました。
喜六は答えます。「いいえ、ありゃもうよろしいのんで」「なんでや」「前へまわって見てごらん、頼んだ人と首が変わってます」
成立と背景
上方の噺で、冒頭の女にもてる条件を挙げる部分は「色事根問」と呼ばれ、そこから「稽古屋」に続けて演じることもあります。
四代目桂米団治から現在の桂米之助に伝わっている演目で、東京では桂小南が「首医者」の題で演じます。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

