暦湯こよみゆ
銭湯の主人が二百十日にかけて手間賃を値切り、大工が小屋を壊す話。
あらすじ
暦湯という屋号の銭湯があり、裏手に小屋を建てることになりました。頼まれた大工は十日ほどかけて、なかなか立派な小屋を仕上げます。
大工が手間賃を求めると、主人は二百文しか渡そうとしません。大工が「それでは少なすぎる、一日百文の割で一貫文ください」と言うと、主人は「うちは暦湯だから、暦のとおりに払う。きょうは二百十日だから二百でよい」と言い張りました。
腹を立てた大工は、せっかく建てた小屋をたたき壊してしまいます。驚いた主人が「気でも違ったのか」と尋ねると、大工はこう言い放ちました。「いや、二百十日の大荒れだ」
成立と背景
上方に伝わる話です。原話は、宝暦五年に京都で刊行された『口合恵宝袋』という本に収められている「二百十日」という一編だとされています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

