落語の演目

公冶長こうやちょう

滑稽噺拾い物

烏の鳴き声を聞き分ける話から、拾ったか貰ったかの言い合いになる話。

あらすじ

むかし唐土に公冶長という人がいて、あらゆる鳥の鳴き声を聞き分けたといいます。カラスの世界にも規則があり、勘左衛門というカラスの音頭で、拾い物は仲間に分け、貰い物はひとり占めしてよいと決められました。

あるカラスが魚屋の捨てた魚のはらわたをくわえて屋根の上で食べようとすると、仲間が「拾ったかあ、貰ったかあ」と聞きます。「貰った、貰った」と答えると、「半分食おう」「いやあ、いやあ」「そんなら買おう」とやりとりが続きました。

大酒飲みの嘉平が朝昼晩に五合ずつ酒を飲んでいると、カラスが「嘉平、嘉平」「五合か、五合か」とからかいます。しゃくにさわった嘉平が一升徳利を置いてやると、カラスは「今度は一升だ」「おごったあ、おごったあ」と鳴きました。

成立と背景

もともとは本題へ入る前のマクラ話として使われる小ばなしです。円生はこれを「紀州」という演目のマクラとして振ることが多く、時間がない際にはこの小ばなし一つで一席を済ませることもあったといいます。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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