落語の演目

胡椒のくやみこしょうのくやみ

滑稽噺女房小僧

笑い癖のある男が、悔やみの席で胡椒を使いすぎて涙を流す話。

あらすじ

すぐに笑いたくなるくせのある男が、大家のところに不幸があってお悔やみに行くことになりました。笑い顔を見せてはぐあいが悪いというので、女房からコショウをなめてからあいさつをするようにと教えられます。

男が出かけていくと、ちょうどひと足先に近所の老婆がしんみりとお悔やみを述べて帰っていくところでした。ここぞとばかりに口いっぱいコショウをほうり込んで、中へ入っていきます。

ところが量が多すぎて口の中がヒリヒリし、涙がポロポロとこぼれて止まりません。たまらず水を一杯もらってぐっと飲み干すと、あたりかまわずこう言いました。「ああ、いい気持ちだ」

成立と背景

この噺の原話は、安永二年に江戸で出版された「聞上手」という笑話本に収められている、「山椒」という題のついた江戸の小ばなしだとされています。同じ笑話本には多くの小ばなしが載っています。

同じ趣向を持つ噺は大阪にも古くから伝わっており、そちらでは「くやみ丁稚」という題のもと、少しちがう演出で演じられているということです。地域によって細部の演出が異なります。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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