落語の演目

小いなこいな

滑稽噺芸者女房

芸者を家に呼ぼうとした主人が、家の者を芝居に出して座を空けさせる話。

あらすじ

本町二丁目の伊勢屋半兵衛は、柳橋の芸者小いなと深いなじみになり、自宅に呼んでひとさわぎしようということになりました。幇間の一八がひと役買って、半兵衛を芝居見物に誘いに来ます。

半兵衛は自分は行かれないと言って、女房のお千代、女中のおきよ、下男の作蔵を一緒に行かせようとしました。ところが、何かあると見抜いた作蔵は仮病を使って家に残ります。かわりに若い者の藤助が芝居へ出かけました。

入れ替わりに芸者の小いなや幇間の五郎八たちがやって来て、飲めや歌えの大さわぎになります。そこへ藤助があわてて帰って来て、おかみさんの具合が悪くなり、すぐに戻ることになったと知らせました。

一同はあわてて座敷を片づけ、ふすまを開けさせまいとします。ところが帰って来た女房が無理やりふすまを開けようとしたので、引き手がとれて小さな穴があいてしまいました。

その穴からのぞくと、五郎八がからくり節を歌っているところでした。「ヤレ、初段は本町二丁目で、伊勢屋の半兵衛さんという人が、ソラ、おかみさんを芝居にやりまして、後へ小いなさんを呼び入れて、飲めや歌えの大陽気、ハッ、お目にとまりますれば先様はお変わり」

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ