小玉の奉公こだまのほうこう
銀貨を奉公に出そうとする話が、子供の口入れと取り違えられる話。
あらすじ
あるお婆さんが亡くなり、遺産として小玉銀をたくさん受け継いだ人がいました。家にただ置いておいても仕方がないというので、奉公に出してはどうかとすすめる人が現れます。
わずかな利息で我慢するくらいなら、両替屋か大きな商店に預ければ、もっと利を生んでくれるはずだという話でした。それではお願いしますということになり、その人がある店へ「実は小玉を奉公させたいんですが」と持ちかけます。
店の者は子供の奉公の話と勘違いし、「かたいか」「ええ、かたいです」「親元は確かか」「確かです」というやりとりの末、それでは奉公させましょうということになりました。
ところが連れてこられたのを見ると、子供ではなく小玉銀です。「なんだ、子供かと思ったら小玉か」「ええ、小玉です」。店の者はこう言いました。「そうか、目をかけて使うてやりましょう」
成立と背景
小玉とは、小玉銀と呼ばれる江戸時代の銀貨のことで、秤で重さをはかって使われていました。目方の単位である「匁」と「目をかける」という言い回しをかけたサゲになっています。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

