形見分けかたみわけ
食い意地の張った男を追い返そうと死んだふりをしたら、形見をせがまれる話。
あらすじ
喜六は口のいやしい男で、何かうまいものがあると必ず嗅ぎつけてきては、せしめて帰ります。
鰹を片身おろして刺身にして食べていると、また喜六がやってきました。主人は、あんな面倒なやつは相手にできないと言って、自分が死んだことにして追い返せと女房に言いつけ、陰に隠れます。
女房が言われたとおりに告げると、喜六は、それでは葬儀屋から寺のほうへ回りますと言って出て行きがけに、鰹の片身を持ち去ろうとしました。
女房が、何をするのかと聞くと、「杖とも柱とも頼む兄貴に死なれて、せめて片身はもらって行きます」。
成立と背景
上方の噺です。東京では八代目桂文治が演じました。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

