落語の演目

空景気からけいき

滑稽噺医者

景気のいいことを言えと教わった男が、作り話の中で本音を漏らす話。

あらすじ

天気がよいのに浮かない顔をしている男に、兄貴分がどうしたのかと尋ねました。男は「ゆうべふかしイモの早食い競争で勝ったので、ざるそば十七杯をおごってもらい、そのうえ水をコップで十杯も飲まされたので、腹の具合がおかしいのです」と答えます。

兄貴分は「そんな辛気くさい話でなく、威勢のいい話をしろ。昨夜明月楼で宴会があって、芸者を四、五人もあげて馬鹿騒ぎをしたので二日酔いで苦しい、とでも言ったらどうだ」と教えました。

男は言われたとおり、仲間のところへ行ってその話をそっくりそのまま伝えます。「芸者は誰を呼んだんだ」と聞かれた男は、「梅松、鯉吉、半竜なんかが来たな」と答えました。

すると仲間が「半竜は大川端の一件で臭い飯を食っているそうだが、おおかたおまえは牢屋にでも行って会ったんだろう」とからかいます。男はうっかり「そうだ」と認めてしまいました。

すっかり驚いた仲間が「おや、こいつどうかしやがったぜ、いったいどこの牢に行ったんだ」とさらに問い詰めると、男は少しむきになってこう答えました。「だからいってるじゃねえか。明月楼だ」

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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