落語の演目

雷夕立かみなりゆうだち

滑稽噺江戸の小噺が原話

太陽と月と雷が旅に出て、立つ時刻を言葉にかける話。

あらすじ

太陽と月の二人だけで旅に出るという話を聞きつけた雷は、うらやましくなって、自分も仲間に入れてほしいとしつこく頼み込み、結局三人そろって出かけることになりました。

三人はある宿に泊まりましたが、雷がゴロゴロと音を立てて騒がしく、太陽と月はまんじりともできませんでした。そこで二人は夜のうちに、雷を置いて先に宿を発ってしまいました。

翌朝遅くに目を覚ました雷が宿の主人に二人の行方を尋ねると、主人は「もうお立ちになりました」と答えます。それを聞いた雷は「月日の立つのは早いものだ」と感心しきりでした。

続けて宿の主人が「旦那さんはいつお立ちになりますか」とさらに改めて尋ねると、雷はしばらく思案するようなそぶりを見せながら考え込んだあとで、こう答えました。「わしは夕立ちにしよう」

成立と背景

原話は二つあり、「月日の立つのは早いものだ」で結ぶ型は安永七年江戸の『春宵一刻』、「夕立ちにしよう」で結ぶ型は安永二年江戸の『聞上手』に収められた一編がもとになっているといいます。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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