柿栗松茸かきくりまったけ
別題: 柿と栗、栗柿松茸
柿の葉と栗のいがが寒さを言い合い、松茸が割って入る短い話。
あらすじ
秋がすっかり深まって木の葉が落ちるころになると、一枚の柿の葉が「寒い、寒い」とつぶやきながら、ちょうど真下にあった栗のいがの上に、ひらりと音もなく舞い落ちてきました。
落ちられた栗のいがが「いてて」と痛がると、柿の葉は「おお、寒いなあ」と応じます。すると栗のいがが「何が寒いものか。おまえはいがを着て、皮を着て、その下に渋皮まで着ているじゃないか。おれなんか皮一枚だぞ」と言い返し、二人はけんかになりました。
言い争っている二人のすぐそばで、地面からひょっこりと顔をのぞかせていた松茸が、横からのんびりとした調子で口を挟みました。「おれを見てみい、この寒いのにふんどしもしてへん」
成立と背景
この噺は東京にも上方にも伝わっている小咄ですが、上方ではこのあとに「松茸屋」「壁松茸」という噺をさらに続けて演じ、ひとつづきの高座に仕立てあげることがあります。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

