落語の演目

鏡屋かがみや

滑稽噺女房江戸

畳屋と鏡屋の看板を読み違えた田舎者が、店をのぞく話。

あらすじ

田舎から出てきた二人連れが、そろって東京見物にやって来ます。浅草の通りには畳屋と鏡屋が並んで店を構えており、二軒分の看板がひとつにつながって掲げられていました。

その看板はどちらもかな文字で書かれており、濁点がついていません。「かかみやたたみや」と読んだ二人連れは、東京には女房を銭を取って見せる店があるらしいと勘違いしてしまいます。

気になった二人が店の中をのぞいてみると、厚化粧のおかみさんが出てきました。二人は「なるほどいい女だ、これだから自慢で見せるんだな。それもただで見せるとは、えらいことだ」とすっかり感心し、郷里へ帰って大勢にこの話を聞かせます。

翌年、また東京見物に出てきた二人連れは、同じ店を懐かしく探して訪ねてみます。ところが店はいつのまにか三味線屋に変わっていましたが、看板はやはりかな文字のままでした。

「こりゃあだめだ」と一人がふとつぶやくので、もう一人がわけを尋ねました。すると相方はこう答えました。「この家に違いねえが、断り書きが出ているんだ。ことしゃみせんと」

成立と背景

この噺のサゲは、琴三味線という楽器の名前と、「今年は見せません」を縮めた「ことしゃみせん」ということばを重ね合わせたしゃれになっています。初代円左が演じていたと伝わります。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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