蛙の女郎買いかえるのじょろうかい
女郎買いをしてみたい蛙が、二本足で歩けるよう観音に願をかける話。
あらすじ
吉原にほど近い田んぼのわきを、早じまいの客たちがゆうべもてた話などをしながら機嫌よさそうに通り過ぎていきます。それを田んぼの中にいた蛙たちがじっと聞いていました。
「女郎買いとはさぞおもしろそうだ、やってみたいなあ」と蛙たちは話しますが、「四つんばいのままでは人に踏みつぶされてしまう」と気づきます。そこで蛙たちは観音に、立って歩けるようにしてほしいと三七二十一日のあいだ願をかけました。
願いがかない、立って歩けるようになった蛙たちは、そろって羽織を着込み吉原へ繰り込みます。若い衆に声をかけられた一匹が「あの赤いしかけを着ている女を買いたい」と申し出ました。
若い衆は「ただいまのところ、赤いしかけを着たおいらんはおりませんが」と答えますが、蛙は「そこにいるじゃねえか」と言い張り、二人のあいだで押し問答になってしまいます。
これは蛙の目玉が頭のてっぺんのほうについているせいで、二本足で立ち上がった拍子に、自分のいる場所のちょうど向かい側にある店のほうを見てしまっていたからなのでした。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

