落語の演目

十二支役者じゅうにしやくしゃ

滑稽噺銭勘定親子

動物の役ばかり回ってくる下回りが、人間の役でも一言しか言えない話。

あらすじ

下っ端の役者が、忠臣蔵五段目のイノシシを皮切りに、菅原で配所へ引かれるウシ、熊谷のウマと、動物の役ばかりを割り振られていました。

隠居に「今度先代萩のネズミでもやれば、いよいよ十二支役者だな」とからかわれた役者は、「今度は人間になって口を利きます」と答えます。

忠臣蔵四段目で由良助が城から出る場面をやるのかと聞かれた役者は、「諸士になって花道から大勢でかけ出します。大星とのやりとりでせりふもございます」と答えました。

隠居が感心してどんなせりふかと尋ねると、役者は答えました。「それは皆兄弟子がやりますので、私のせりふは、大星が返せ戻れと言ったときに、でーもう……と申します」

成立と背景

あまり知られていない噺ですが、雑誌「落語研究」第二十六号、昭和三十二年三月号に古典落語として紹介されていることから、ここに収められています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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