落語の演目

十年玉じゅうねんだま

滑稽噺女房江戸

別題: 若返り水、お半お半

一粒で十年若返る薬を、飲みすぎて赤子になってしまう話。

あらすじ

夫の長右衛門がめっきり老け込んでしまったのを嘆いた女房のお半が、なんとかして若返らせたいと、観音様に「どうか若返りますように」と願をかけました。

願がかなって、一粒飲むと十年若返るという妙薬を授かったお半は、喜んで長右衛門に飲ませます。すると長右衛門は二十一、二歳の青年に若返りました。

そこでやめておけばよかったものを、長右衛門はすっかり欲を出してしまい、こっそりあと二粒も飲んでしまいました。

火鉢のそばに二つくらいの赤ん坊がすわっていて、舌足らずに呼びかけました。「オハン、オハン」

成立と背景

上方では「お半お半」、東京では「十年玉」と呼ばれています。丸薬の代わりに水を飲んで若返る型は「若返り水」といいます。

原話は宝永二年に江戸で出た『露休置土産』という本に収められている「菩薩の大慈悲」という話です。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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