落語の演目

上満床じょうまんどこ

滑稽噺上方落語が原話上方

はやる床屋と流行らない床屋を、いたずらと信心で描く話。

あらすじ

上満床という、たいそうはやる床屋がありました。店主のもてなしがよいので、いつも四、五人の客が将棋を指したり本を読んだりしながら順番を待っています。

客たちは将棋に夢中な者の煙管をこっそりすげ替えたり、盤の横に鬢付け油を塗って駒がくっつくようにしたりといたずらをしては、わいわい騒いでいました。

向かいには無性床という床屋があり、汚らしいせいでまるで客が来ません。上満床のにぎわいがうらやましくてならず、不動様に願をかけました。

満願の日にお告げがあり、翌日は夜が明けぬうちから客がやってきます。「えろうお早うおまんな、まあおあたり」と火鉢を客の前に持っていくと、あとにまた火鉢が一つ増えていました。

金だらいを置けばそのかけがえがまた一つ増え、客はあとからあとから入ってきます。茶瓶もかみそりも増える一方で、客のひげをそってもすぐにまたにょろりと生えてきました。

成立と背景

「浮世床」と「ぞろぞろ」をつなぎ合わせたような上方の噺です。四代目の笑福亭松鶴が演じた記録が今に伝わっています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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