ヒョットコそばひょっとこそば
新趣向のそばを出した店が、名前の由来をこじつける話。
あらすじ
そば屋の主人が新しいそばを売り出そうと考え、おかめそばがあるならヒョットコそばもよかろうと、大きなヒョットコの面を看板に掲げました。
口先がとがったヒョットコの面にちなんで、タコでも入っているのではと期待した近所の若い衆が食べに出かけます。
ふたを開けてみると、なにも入っていないただのかけそばでした。どんな味かと箸をつけると、ばかに熱いそばです。
「たいそう熱いな」と言う客に、主人は「熱いところがヒョットコで」と答えます。
「どうして」とたずねられた主人が言いました。「熱ければあなたが吹いて召しあがる、そのお顔がヒョットコになります」
成立と背景
四代目春風亭柳枝が演じましたが、近年では演じ手がほとんどありません。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

