百人坊主ひゃくにんぼうず
腹を立てない約束で伊勢参りに出た一行が、次々に坊主にされる話。
あらすじ
長屋の連中が「腹立てん講」という決め事をつくり、伊勢参りに出かけることになりました。今度腹を立てた者は五貫文の罰金という約束で、旗を立てて歩きます。
旗持ちを任された、すぐにけんかをする男が、三十石船で伏見へ向かう途中にまたけんかをしてしまい、みんなから頭を丸められてしまいました。旗を持つ手前、怒るに怒れません。
伊勢神宮は坊主頭を嫌うということになり、一行は伏見から引き返すことにしました。
家に帰った男たちは、自分たちはみな死んだと女房たちに告げ、女房たちの頭も丸めさせてしまいます。
ところが亭主たちが元気な姿で帰ってきたので女房たちは驚き、自分たちばかり坊主ではやりきれないと、今度は亭主たちの頭も丸めてしまいました。
こうして家族じゅう年寄りから子供まで坊主頭ばかりになり、中に一人だけ髪のある人がいたのでよく見ると、それは旦那寺の和尚でした。
成立と背景
上方にも同題の噺がありますが、筋やサゲが異なるため別の話として扱われています。上方では「お毛がのうてお目出とう」という結びも伝わっているようです。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

