本膳ほんぜん
婿の披露目に招かれた村人たちが、本膳料理の作法を知らず、手習いの師匠の仕草をそのまま真似て失敗する滑稽噺。
あらすじ
村の庄屋で婿の披露目が行われることになり、招かれた村人たちは正式な本膳料理の作法を知らなかった。困った村人たちは手習いの師匠のもとへ教えを乞いに行くと、師匠は一人ずつ教える時間はないので、宴席で上座に座る自分の姿をそのまま真似るように言いつけた。
一同が庄屋の屋敷を訪れると、上座の師匠がお辞儀をすればそれに合わせてお辞儀をし、本膳の汁椀の蓋を取れば同じように蓋を取った。師匠がうっかり鼻の頭に飯粒をつけると、村人たちも次々に鼻へ飯粒をつけてしまい、しまいには師匠が椀の里芋を膳の上に転がすと、村人たちも同じように芋を転がし始めた。
見かねた師匠が隣に座る男の横腹を拳で小突くと、小突かれた男は作法だと思い込み、隣の男へ同じように拳を入れた。それが次々と隣へ伝わっていき、列の端に座っていた男の番が回ってきたときには、思い切り拳を入れようとした先に誰もいなかった。
拳を突こうとした男の隣にはすでに誰もおらず、その男が師匠に「先生ェ、この礼式はどこへ持って行くだ?」と尋ねる。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

