落語の演目

法華の数珠ほっけのじゅず

滑稽噺上方落語が原話俳句と和歌

別題: 紐落し

縁起直しの歌を詠んでもらった主人が、数珠の数に当てが外れる話。

あらすじ

昔は十一月一日が、七五三の紐落としを祝う日でした。その朝、ある家の主人が戸を開けると、風呂敷包みが一つ落ちています。

中を開けてみると、袈裟と衣と数珠が入っていました。祝いの日に縁起でもないと主人が気に病んでいると、そこへ男がやってきて「ゲンなおしの歌をお詠みしましょう」と申し出ます。

男は「袈裟拾う衣霜月お一日、おぼんの年も数珠の数まで」と詠み上げました。主人は数珠の数、つまり百八つまで生きられるという意味だと喜び、男に祝儀を渡します。

この話を耳にした、いささか足りない男が、自分もまねをしてみようと思い立ちます。袈裟と衣、それに数珠を風呂敷にくるみ、わざわざよその家の前にほうっておきました。

見つけた家の者が中を開けて騒いでいるところへ、男が近づいて「……数珠の数まで」と詠んでみせます。ところが数えてみると、その数珠は法華の数珠で、数はわずか二十七でした。

成立と背景

上方の噺です。数珠の玉数は多くが百八ですが、五十四や二十七のものもあり、法華宗の数珠は二十七だったといいます。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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