頬赤下女ほおあかげじょ
下女に入った蛇を出した若い男が、その見立ての理由を明かすバレ噺。
あらすじ
川辺へ摘み草に出かけた際、下女の股のあたりにヘビが入り込んでしまいました。
居合わせた者たちが大騒ぎして医者を呼ぼうとしていると、通りかかった若い男が「心配しなさんな、ヘビはすぐ出て来ます」と声をかけます。
ほどなくして、ぐったりした様子でヘビが出てきました。みんなが「どうしてわかったのだ」と感心すると、若い男は「ちょっと見所がございます」と答えます。
興味を持った旦那が二分を渡して教えを請うと、若い男は言いました。「あの下女の顔をごらんなさい」
「顔がどうした」と旦那が尋ねると、若い男はこう答えました。「ほおが赤い」
成立と背景
頬が赤い女性は陰部が臭うという言い伝えをサゲに用いた噺です。前もって説明すると成立しなくなるため、演じにくいはなしとされています。
上方には、山中節の文句「ほれた病は治りゃせぬ」をもじった「ほあか臭いは治りゃせぬ」というサゲもありました。原話は寛政十年に江戸で出た「無事志有慈」の「蛇」とされています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

