落語の演目

姫かたりひめかたり

滑稽噺医者

高貴な娘を装った一行が、鍼医のもとで一芝居打つ話。

あらすじ

浅草観音の境内は年の市でにぎわい、正月飾りを売る声が響いていました。そこへ供の男と老女を連れた、身分ありげな若い娘が現れます。

乗り物から降りたとたん、娘は差し込みを起こして苦しみ出し、材木町の鍼医のもとへかつぎ込まれました。

苦しがる娘に体を押さえてほしいと求められた鍼医が手を差し入れたところで、娘が悲鳴を上げます。

隣室で待っていた男と老女が駆けつけ、婚礼前の娘に何ということをするのかと医者を責め立て、自分の役目にかかわると脅して五百両を巻き上げてしまいました。

金を受け取った三人は堅苦しい身なりを脱ぎ捨て、悠々と引き上げていきます。何のことはない、狂言を仕組んだかたりでした。

表では市の商人の掛け声が響いていました。「医者負けた、医者負けた、姫がかたりか」呆然としていた医者は思わずつぶやきました。「大胆な」

成立と背景

年の市で響く「まけた」という威勢のいい売り声が、サゲの言葉遊びの下敷きになっています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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