火いじりひいじり
別題: 火なぷり癖
火鉢の火をいじる癖の客に、火箸を出さずに試す話。
あらすじ
火鉢の炭火をいじらずにはいられない癖を持つ客がいて、どの家を訪ねても火箸を取り上げて火をつつき回すのが常でした。
手を焼いたある家のあるじが一計を案じ、次にその客が来たときは火箸を付けずに火鉢だけを出すようにと、あらかじめ女房に言い含めておきます。
言われた通り女房は火箸なしの火鉢だけを差し出しました。客はそれをじっと見つめながら独り言をつぶやいており、あるじが耳を澄ますとこう聞こえてきました。「この火をあっちへ、あっちの火をこっちへ」
成立と背景
上方では「火なぶり癖」の題で演じられる噺です。原話は安永二年に江戸で刊行された笑話集「聞上手」に「火いぢり」の題で収められています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

