落語の演目

日高川ひだかがわ

滑稽噺上方落語が原話

別題: 下女日高川

ほれ薬が別の女にかかり、追いかけられた男が逃げ回る話。

あらすじ

ある娘に思いを寄せる男がいましたが、なかなか振り向いてもらえず、やきもきしていたところへ、ほれ薬を売る者に出会いました。

相手にふりかけると惚れさせることができるという触れ込みに喜んだ男は、さっそく買い込み、娘めがけてふりかけようとします。

ところがそのとたんに風が吹き、薬は隣にいた器量のよくない女中にかかってしまいました。効き目はてきめんで、女中のほうが男に惚れてしまいます。

困った男は逃げ出しますが、女中はどこまでも追ってきます。ついには紀州の日高川まで逃げのびました。

渡し舟で川を渡ると、女中はヘビの姿になって泳ぎ追ってきました。あわてて水がめに身を隠すと、ヘビが水がめに巻きついたものの、次の瞬間その姿が消え、あたりはナメクジだらけになっていました。

成立と背景

サゲは、ヘビはカエルを、カエルはナメクジを打ち負かす一方で、ナメクジだけがヘビに勝つという、三すくみの拳遊びを踏まえています。逃げ回るくだりは「弥次郎」という噺にも使われています。

上方で生まれた噺とされ、原話は民俗学者の関敬吾が編んだ『日本昔話集成』に収められている「ほれ薬」という話だといわれています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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