落語の演目

塀の子へいのこ

艶笑噺女中見立て

塀の節穴越しに逢う下男と下女が、姫に見とがめられるバレ噺。

あらすじ

隣り合った二軒の旗本屋敷に、それぞれ下男と下女が奉公していました。二人はいつしか深い仲になりましたが、屋敷内は監視が厳しく、なかなか逢う機会がありません。

思案の末、二人は両家を隔てる塀にちょうどよい節穴を見つけ、そこから互いの品物を触れ合わせて逢瀬の代わりにするようになりました。

ある日、いつもの時間に女中が所用で間に合わず、代わりにお姫様のお供をして庭を通りかかりました。そうとは知らない下男は、いつものとおり待ち構えています。

お姫様がこれを見つけて尋ねました。「あそこに生えている、あの異様なものはなんじゃ」下女は驚き、とっさに「キノコの一種でございます」と答えます。

「なんと申すキノコじゃ」と重ねて問われた下女は、こう答えました。「塀に生えておりますゆえ、ヘイノコと申します」

成立と背景

バレ噺の一つです。下女の答え「ヘイノコ」は、男性の陰部を指す古い言葉「ヘノコ」と、塀に生えたという意味を重ねた地口になっています。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ