裸の嫁入りはだかのよめいり
何も持たない嫁だと聞いて喜んだ男のところへ、本当にはだかの嫁が来る話。
あらすじ
家主が八五郎に嫁の話を持ちかけます。年は二十一で気立てもよいが、夏冬の身の回りの道具があるだけで、あとは何も持たない「はだかの嫁」だといいます。
八五郎はすっかり喜んで、ぜひにと頼みます。吉日は今夜しかないというので、その晩のうちに祝言を挙げることになりました。
八五郎はうきうきしながら日の暮れるのを待ちます。夕刻、家主が花嫁を連れてやってきましたが、身につけているのは本当にじゅばん一枚だけで、大きな包みを一つ持っているばかりでした。包みの中身は行火と渋うちわです。
祝いの盃となり、本来なら謡いを歌わねばならないところ、家主にはそれができません。花嫁が「私がやりましょう」と、手ぬぐいと心張り棒を借りて長持唄を歌い出しました。
驚いた八五郎が「まるで街道の雲助のようだね」と言うと、家主が答えます。「わからない男だな、嫁がはだかなのだから、あとから長持が来るのだよ」
成立と背景
花嫁の人物像が、有名な演目「たらちね」に似ているといわれます。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

