落語の演目

御前相撲ごぜんずもう

滑稽噺講釈が原話俳句と和歌相撲

秀吉の前の相撲で、負けた者ごとに曽呂利新左衛門が狂歌を詠む話。

あらすじ

豊臣秀吉の前で、九州小倉領内で評判の力士・毛谷村六助が、次々と相手を取って相撲を見せることになりました。負けた相手ひとりひとりに、曽呂利新左衛門が狂歌を詠んでいきます。

石田三成の家来である大山伯耆が突き飛ばされ、勢い余って三成の前まで飛んでいき、三成の頭を蹴とばしてしまいました。新左衛門はすかさずこう詠みます。「ほうきだけ土俵の砂をかき下がり、主人の頭けるはふと山」

続いて渡辺勘兵衛が土俵の外へつかみ出されて敗れると、新左衛門はすかさず調子よく、こう詠んでみせました。「渡辺はかねて手取りと聞きたるに、つかみ出されてくやしかんべえ」

最後に可児才蔵が土俵でみごとに敗れると、新左衛門はこう詠んで一連の相撲をにぎやかに締めくくりました。「はさみ手を取られて蟹の負け相撲、横にはうのを前にはうとは」

成立と背景

豊臣秀吉が見物した御前相撲で三十四人を続けざまに投げ破ったという、毛谷村六助を主人公にした講談から一部を取り出し、落語に仕立て直した噺だとされています。狂歌の部分だけを独立させた形です。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ