落語の演目

元久桂げんきゅうかつら

滑稽噺聞き違い女房

「元久かつらの皮をはげ」というお触れの意味を、村中が取り違える話。

あらすじ

ある村に「元久かつらの皮をはいでおさめよ」というお触れが出ました。村人たちはそのわけがわからず、「元久という男の顔の皮をはぐのだろうか、気の毒に」と困り果てて役人に尋ねに行きます。

話を聞いた役人は笑ってこう説明しました。「そうではない。有名な歌に『名にしおはば逢坂山のさねかづら人に知られで来るよしもがな』というものがある。さねかづらのことだ」

説明を聞いた村人は、なるほどそういうことだったのかと合点がいったような顔つきになりました。そしてしばらく考えたのち、真顔でこう答えました。「ははあ、では女房のを持って来ますか」

成立と背景

元久桂は、つる性の植物であるサネカズラの古い別名で、美男葛とも呼ばれる植物です。むかしはその茎から出る粘り気のある液を、髪を整える油の代わりに用いていたということです。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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