不昧公夜話ふまいこうやわ
茶に飽きた大名が夜鳴きそばに興味を持ち、庶民の作法を教わる話。
あらすじ
雲州松江藩の藩主、松平不昧公は書画に凝っていましたが、やがて飽きて、千宗旦を相手に茶の湯を始めました。
茶の湯にも飽きると、今度は茶を飲みながら夜通し語り合う「夜話」を始め、出入りの骨董商である小林金次郎も話し相手に加えました。
ある晩、風鈴の音を耳にした不昧公が金次郎にたずねると、それは庶民が食べる夜鳴きそばの合図だと聞かされ、不昧公は忍びでそばを食べに出かけます。
すっかり気に入った不昧公は、そば屋の扮装と道具一式をそろえさせ、自らそば屋の格好をして家来たちにそばをふるまいました。
家来だけでは飽き足らず、水戸・紀州・尾張の三家の殿様を招き、ネギ南蛮に割りばしを添えてすすめましたが、三人とも割りばしの使い方がわからず困ってしまいます。
そばに控えていた金次郎が、割りばしを前歯で挟んでぱりっと割ってみせます。不昧公は感心して言いました。「なるほど、割りばしは口で扱うのか」
成立と背景
六代目桂文治や五明楼玉輔、のちに林家正蔵が演じました。
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- 国立国会図書館サーチ
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戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

