河豚汁ふぐじる
別題: 河豚鍋
毒を恐れた旦那が人に毒味をさせ、その後で互いに探り合う話。
あらすじ
旦那がフグをもらいましたが、毒が怖くて自分では食べられません。捨てるのも惜しいので、出入りの男にフグだと明かさぬまま少し持たせ、毒見をさせることにしました。
二、三日たって様子をうかがうと、男に変わった様子がありません。旦那はこれなら安心だと、フグを料理してすっかり食べてしまいました。
その後訪ねて来た男に、旦那は「実はあれはフグだったのだ」と打ち明けます。「旦那は召し上がりましたか」「ああ、食べたがうまかったよ」
男は言いました。「それなら私も帰って食べましょう」
成立と背景
原話は十返舎一九の「鰊汁」で、享和二年刊の書物に収められています。上方の二代目林家染丸がこれを一席の噺にまとめ、東京では二代目圓歌が「河豚鍋」の題で演じました。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

