筆屋嚊ふでやかか
夜中の夫婦の会話を立ち聞きした男が、家業を知って合点する話。
あらすじ
夜鳴きそば屋の男が商売の途中、ある家の軒下でひと息ついていました。すると中から女のひそひそ声が聞こえてきます。
耳を澄ますと、女房が亭主に「お前さんは、毛がなければないでしなさらず、毛があればあるでしなさらぬ」と話しかけているのが聞こえました。
妙な気持ちになったそば屋は、戸の隙間からそっと中をのぞいてみます。すると、そこは筆屋の店先でした。
成立と背景
筆屋は獣の毛を使って毛筆をこしらえる商売です。原話は安永四年に江戸で出た「豆だらけ」の「立聞」とされています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

