落語の演目

普段の袴ふだんのはかま

滑稽噺殿様八五郎真似して失敗

道具屋の店先で掛け軸に見とれていた武士が、うっかり煙管の火を袴に落としても平然としており、それをまねた八五郎は頭に火を落としてしまう。

あらすじ

江戸の道具屋に、墓参りの帰りだという一人の武士が立ち寄る。店の主人を前に煙管をふかしながら床の間の掛け軸に見入り、感心のあまり思わず声を漏らした拍子に、煙管の火種が落ちて袴の裾を焦がしてしまう。慌てた店の者が知らせても、武士は動じることなく、これは普段づかいの袴だから構わないという趣旨のことを言い残して帰っていく。

一部始終を眺めていた八五郎は、自分にも同じことができるだろうと考え、長屋の大家に頼んで袴を借り、同じ道具屋に出かけていく。武士のまねをして掛け軸をほめてはみるものの、ふだんから煙管の手入れを怠っているため、火種がなかなか飛び出してこない。しびれを切らして管に息を吹きかけたところ、火種は袴ではなく自分の頭の上に落ちてしまう。

頭に火が落ちたと知らされた八五郎は慌てず、「なあに心配するな、こいつは普段の頭だ」とうそぶく。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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