落語の演目

動物園どうぶつえん

滑稽噺見立て奉公

別題: 動物園の虎、虎の見世物、ライオン

虎の皮を着て見世物に出た男が、相手のライオンの正体を知る話。

あらすじ

仕事もなくぶらぶらしていた男が、興行師に月五十円で雇われました。移動動物園で芸をしていたトラが急死したため、トラの皮をかぶって芸をしてほしいというのです。

鉄の柵の中をのそのそと歩きまわり、ときどき口を開けたり舌を出したりするだけでよいと言われたので、男は気軽にその仕事を引き受けました。

ところが当日になって、いきなり「トラとライオンの決闘をお目にかけます」と発表され、男はびっくりします。話がうますぎると思っていたが、もう後悔しても遅い状況でした。

鉄柵の中で小さくなっていると、ライオンが入ってきて大きな口を開け、男にガブリとかみつく格好をします。男は思わず「助けてくれッ」と叫びました。

するとライオンが頭をあげてこう言いました。「心配するな。おれも五十円でやとわれた」

成立と背景

二代目桂文之助が明治の末に自作自演した噺で、いまも語り継がれています。「ライオン」の題で演じるときは、トラとライオンの役が入れ替わります。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ