落語の演目

代書屋だいしょや

滑稽噺小僧江戸

別題: 代書

字の書けない客が次々に来て、代書屋との問答がかみ合わない話。

あらすじ

代書屋へ、字の書けないさまざまな客がやって来ます。まず、文字をまったく知らない男が履歴書を頼みに来ました。

兄が二人とも亡くなったので自分が長男になった、生年月日を聞かれると旅順陥落の日を答えるなど、とんちんかんなやり取りが続き、訂正だらけの履歴書ができあがりました。

署名だけは自分でしろと言われても書けないという客のために、代書屋は「自署不能に付代書」と判を押してやります。

続いてやって来た隠居は、字が卑しいだの看板の字が気に入らないだのとけちをつけ、何も頼まずに帰ってしまいました。

ぼやいていると、その隠居の家の丁稚がやって来て、先ほどの無礼を詫びる金だと言って包みを渡し、受け取りを書いてほしいと頼みます。

代書屋が名前を書いていると、丁稚は文字の右肩が高すぎるなどとうるさく難癖をつけ、しまいに筆を取り上げて自分で書いてしまいました。「ここへ判だけお願いします」と言われて見ると、名前の横に小さく「自署不能に付代書」と書いてありました。

成立と背景

上方の桂米団治が、米之助と名乗っていた昭和十三年ごろ、自身の代書屋としての経験をもとに作った噺です。

原作には朝鮮人の客が訪れる場面がありましたが、戦後に削除されました。現在は桂米朝や桂春団治、東京では桂小南が演じています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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