大産だいさん
別題: 小産
帯祝いの酒にありつこうと粘る男が、盃の大小で当てが外れる話。
あらすじ
旦那と道で出くわした男が、なんとか酒にありつこうとどこまでもついて行こうとします。旦那は困って「すぐそこの家に寄る」と告げました。
訪ねた先では、ちょうど家内の帯祝いの祝いごとがあり、旦那は御酒を一釜ふるまわれることになります。男は執念深く表で待ち構えました。
「三つ重ねの杯があります。下の大きいほうで二、三杯どうぞ」とすすめられた旦那は、あえて上の小さいほうでちょいちょいと何杯もいただきたいと答え、男を置いて家に上がってしまいます。
うまくやられたと思った男は、自分も身重の女性を探して祝いに酒をふるまってもらおうと思いつき、貧しい所帯のおかみさんを見つけ出しました。
祝いごとでもないのに仕方なく二十銭で酒を買ってきてもらい、旦那の真似をして杯を選びますが、肝心なやりとりを覚えていません。「大きい杯は大杯だな。じゃあ小杯でチビリチビリやろう」
おかみさんがあきれて言いました。「縁起でもない。小産とは子供が流れることですよ」。男は答えます。「あっ、そうか。流れるのならいまの二十銭で利子を入れておけばよかった」
成立と背景
上方の噺ですが、桂南光の速記だけが伝わっています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

