大根舟だいこんぶね
太さを競わされた大根売りが、勝負のあとで別のものまで賭ける話。
あらすじ
大根を舟に積んで売り歩く男が、川岸に立っていた男に呼び止められました。「大根は太いか」と聞かれ「太うございます」と答えると、「おれの品物とどっちが太い」と返されます。
自分の売り物を軽んじられたと感じた大根売りは、負けじと言い返し、二人はとうとう太さ比べをすることになりました。
男が勝てば大根をただでもらい、大根のほうが太ければ大根をすべて買い取るという約束です。いざ比べてみると、なんと大根のほうが細いという結果になりました。
男は大根をかついで意気揚々と家に帰ります。女房に事情を聞かれて話すと、相手は商売でしているのだから気の毒だとたしなめられ、まだ近くにいるはずだから返してきなさいと言われました。
女房が表に出て「大根やさーん」と大声で呼ぶと、その声を聞いた大根売りは慌てました。「あっ、いけねえ。今度は舟までとられる」
成立と背景
落語「薬研」に出てくるやかんと薬研を、大根と舟に置き換えて作られた噺です。「薬研」は東京種、この「大根舟」は上方種と考えられています。明和九年と安永元年に出た笑話本に載る「大根売」「福徳」という話からヒントを得たとされます。
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- 国立国会図書館サーチ
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- 歴史的音源(れきおん)
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- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

