落語の演目

茶漬間男ちゃづけまおとこ

滑稽噺上方落語が原話女房

女房の相手が、亭主に二階を借りて事に及ぶバレ噺。

あらすじ

亭主が茶漬けを食べているあいだに、女房が「お風呂へ行ってきます」と言って家を出ていきました。実は町内の男と密会するためでしたが、相手の男は「お金がなくて旅館には行けない。おさきさんの家の二階を借りよう」と言い出します。

女房は、亭主が茶漬けを食べているあいだは無理だと断りますが、男は「まかしておけ」と請け合い、亭主のところへ顔を出しました。

男は亭主に「おさきさんはお風呂に行かれましたね。そのあいだ、二階を貸してもらえませんか。実は町内の女と親しくなっていて、あなたに顔を見られるとまずいので、明かりを消しておいてください」と頼みます。亭主は承知して、家の中を暗くしてやりました。

男は暗くなった二階で女房と落ち合い、事をすませるとまた暗くしてもらってこっそり出ていきました。しばらくして、女房が何も知らない顔で帰ってきます。

亭主は茶漬けを食べながら、二階を貸してやった一件をおさきに話して聞かせました。おさきは「あの人、まだそんなことをしているのかいな。あの女の人の亭主は、どうしているのやろなあ」と言いました。

亭主は茶漬けをかき込みながらこう答えました。「おおかた、安心して茶漬けでも食ってるやろ」

成立と背景

上方に伝わるバレばなしで、東京に伝わる「二階の間男」という演目とは、人物の運び方や結末がほとんど同じです。桂米朝が高座にかけていた演目のひとつです。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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