無精の代参ぶしょうのだいさん
別題: 無精者、代参、能勢の代参
何もかも人任せの不精者が、代参を頼まれて出かける話。
あらすじ
大変な不精者が、能勢の妙見様への代参を頼まれました。弁当を首にかけてもらい、財布をふところに入れてもらい、表を向けて背中を押してもらってようやく出発します。
その勢いのまま北へ向かって歩き、妙見様に着くと大勢の参詣人が待っていました。人に頼んでふところから財布を出してもらい、両手を取り出して合掌の形にしてもらい、ようやく参拝をすませました。
帰り道、腹がすいてきますが、首にかけた弁当を自分で開けるのも面倒に思いました。
向こうから来た、笠をかぶって大きく口を開けた男に、握り飯をやるから弁当を開けてくれと頼むと、男はこう答えました。「腹がへって口をあけているのではない。笠のひもがとけかけたが、結ぶのが面倒だから、口をあけてあごで突っ張っているのだ」
成立と背景
上方の噺で、原話は安永五年に江戸で出た小咄集に載っている「無精者」という話だとされています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

