山は火事やまはかじ
寒い日の挨拶をまねた与太郎が、暑い日にそのまま使う短い話。
あらすじ
寒中のある日、店へ来た客に番頭が「きょうは大変お寒うございます。この分では山は雪でございましょう」と挨拶しました。主人はこれに感心し、挨拶とはこうするものだと与太郎に教え込みます。
番頭の口上をそのまま覚えた与太郎は、日をおかず、真夏の盛りに来た客へ同じ調子で切り出しました。「お暑うございます」
続けて与太郎はこう言いました。「この分では山は火事でございましょう」
成立と背景
民話に原話がある小ばなしで、「日本昔話集成」にも収められています。宝永四年に出た「露休置土産」には「下人口上の稽古」として載っています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

